瀬戸内海に面した福山市田尻町の山の斜面に、今年もオレンジ色のアンズがたわわに実り、田尻町あんずの古里振興会出荷部会の農家10戸は、6月上旬から出荷を行なっています。同産地の代表的な品種「広島大杏」は、甘味、酸味ともにしっかりしている大玉。1パック500g入りで、6月20日ごろまでに2tを出荷します。また、集出荷場の田尻支店では、午後2時から即売も実施。希少な産地ということもあり、ジャムやアンズ酒を作ろうとする多くの客で、連日にぎわっています。
松永果樹園芸組合柿部会は1月下旬、県内一の生産量を誇る特産の富有柿を使ったジャム作りに励みました。5年前から取り組んでいるもの。人気が高く、今年は昨年より100個多い300個の瓶詰めを作り上げました。材料は、柿と砂糖と、とろみを出すクエン酸で、防腐剤や着色料は使っていません。柿は繊維が多いため、加工作業では、煮込んだものを、いったんミキサーにかけ、裏ごしして再び煮込んであるので、舌触りも上々です。ジャムの色は、赤みを帯びた黄色。柿の甘さが、口いっぱいに広がります。また、同部会の柿は、栽培履歴が確認できる「ふくやまSUN」ブランドに認定されており、素朴な風味を安心して楽しめます。 手づくり柿じゃむ ■1瓶200g入り 300円(税込み) ■産直市の「松永ふれあい市」(松永JA会館駐車場で毎週水曜日の午前9時〜11時開催)で販売しています。
自然薯そば(かけ用)
自然薯そば(ざる用)
福山市西部の熊野町と赤坂町でイ草の栽培(約1.5ha)と加工が行なわれ、農家は650年の歴史を持つ「備後表」を守っています。備後表のイ草は細く、柔軟性があるのが特徴で、そのイ草で作った畳表はきめが細かく、長年使っても破れにくい高級品として全国にその名を馳せています。主に京阪神や関東の畳屋と取り引きされ、仕立てられた畳は高級住宅や茶室などに使われています。生産者は11月に水田へ植え付けし、7月に収穫。刈り取った後は、光沢を出し、鮮度を保持するために、白い染土が入った水槽でイ草を泥染めし、乾燥機にかけて長さを選別します。盆過ぎから翌年の春頃まで製織作業を行ない、出来上がった畳表は月1回、当JA熊野畳表市場で入札され、高いものは1枚1万円の値がつきます。