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ごあいさつ

身近で親しまれるJAを目指して
代表理事組合長 占部 浩道
   代表理事組合長 占部 浩道
 組合員の皆さまには、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。平素は、JA福山市に対しまして格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
 さて、わが国経済は、新型コロナウイルスの流行による急激な景気後退からの回復過程をたどるとともに、成長型経済への移行を確実なものとすべく歩みを進めています。昨年3月には、賃金と物価の好循環が強まったとの判断から、日銀は異次元の金融緩和策であったマイナス金利の解除に踏み切りました。金融政策においては、正常化に向けた歴史的な一歩となりました。
 農業をめぐる情勢では、人口減少や高齢化による慢性的な労働力不足や耕作放棄地の増加に加え、生産資材の価格高止まり、激甚化する自然災害など、対処すべき課題が山積しています。昨年の5月には、制定から四半世紀ぶりに「食料・農業・農村基本法」が改正され、食料安全保障の確保、合理的な価格形成、環境と調和のとれた食料システムの確立など、その方向性が示され、農業は大きな転換期を迎えています。
 食や農・地域・JAを取り巻く環境が大きく変化する中、当JAは昨年度、設立60年の節目を迎えることができました。
 記念事業では、金利上乗せ定期の発売をはじめ、豪華出演者による年金受給者の集い、北海道旅行企画など、様々な事業に取り組みました。施設の整備においては、組合員・利用者が安心して本所を利用でき、職員も安心して業務に励めるよう本所の耐震補強、及び外壁改修の工事を実施しました。
 そのほか、令和6年度の取り組みでは、新たにLSトレーナー14人を各地域に配置することで、業務支援の充実を図り、機能的かつ効率的な運営体制を整備しました。
 また、農畜産物の販売力の強化では、生産者、消費者を巻き込んだ「産直市‼20%UP(ニーマル・アップ)運動」を展開しました。出荷販売額や売上総額への要件を設け、達成した生産者・ふれあい市への表彰を実施することで、生産者の活力を創出し、「農業生産の拡大」や「地域の活性化」に結びつけようと取り組みました。
 こうした諸事業への積極的な取り組みの結果、令和6年度は計画を大きく上回る成果を実現することができました。これもひとえに組合員の皆さまの絶大なるご理解とご協力の賜と深く感謝申し上げます。
 私たち、JAグループ広島は、昨年11月に開催された第30回JA広島県大会において、「組合員・地域とともに食と農を支える協同の力」を「協同活動と総合事業の好循環」を通じて取り組んでいくことを決議しました。
 新たな中期3か年計画、及び令和7年度計画では、大会決議の達成を目指すとともに、「組合員・地域住民との関係強化」「地域農業の振興」「経営基盤の強化」の3つを基本方針として、取り組みを進めてまいります。
 また、今年は、国連が定めた二度目の国際協同組合年にあたります。不安定な世界情勢、自然災害や震災など、相互扶助の精神は社会的なニーズに合致しており、協同組合への理解醸成のため、事業を通じて、協同組合の必要性を発信してまいります。
 今後とも、皆さまから信頼され「身近で親しまれるJA」を目指し、役職員が一丸となり、全力を尽くしてまいりますので、一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。
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